叶わぬ恋が、今も胸しめつける

残しておきたい記録とか

舞台 グリーンマイル

 

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世界的に有名で世界初舞台化となったグリーンマイル。この原作を見たことがなかったから、どんなストーリーなのかとか、しげが演じる役はどういう人柄なのか、洋画に関心がない私には分からなかった。

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しげがラジオで、原作見てから舞台を観に行った方がいいの?というファンの質問に、「どちらでもいい。原作見てから舞台観てもいいし、見ない人は見ないままでもいい」と言っていた。けど私はせっかく舞台に行くなら、内容は掴んでおきたいと思ったから、原作をレンタルしに行き、見始めた。一回見ただけではちんぷんかんぷんで、ネットでネタバレを検索して、それを読みながらもう一度原作を見直した。

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全滅で絶望的だったけど、あれやこれやして東京2公演、京都3公演と、5公演も観劇することができて本当に良かった。

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ポール :加藤シゲアキ

ジョンコーフィ : 把瑠都

ブルータス : 中山祐一朗

ウォートン : 鍛治直人

パーシー : 伊藤俊輔

ディーン : 永田涼

デラクロア : 加納幸和

ハル所長 : 小野寺昭

 


「 1932年、秋 。 私と78番目の男の物語 」

床は緑だったけど、照明でグリーンマイルを表現したり、星空を表現していて、すごく凝っているなと感じた。

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伝えたいことは山ほどあるんだけど、語彙力がないせいでそれを文字にすることができないから、箇条書きでざっくり書き留めておくね。

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・ジョン コーフィーという大男
血まみれの幼い双子の姉妹を両脇に抱え、大声で泣き叫んでいたところを逮捕された。Eブロックにやって来たコーフィは「元に戻そうとしました。でも間に合いませんでした。」と言っていた。

・生意気パーシーを怒鳴る
とにかく生意気なパーシーを異動させたく、所長に頼み込むポール。パーシー!!と怒鳴ることが多かった。

・妻の相手が出来ないと嘆くところ
尿路感染症を患っているポール。所長と所長の奥さんメリンダの病について話していて、君の方はどうなんだ?って聞かれ、「どこかで移されたんじゃないんだろうな?」と所長に言われて、「僕の相手は妻のジャリスだけです!」と強く言い切るところがすき。

・Mr.ジングルス
デラクロアが飼っている一匹のネズミ。デラクロアの牢屋の前でMr.ジングルスの曲芸を見ている看守三人。楽しそうで拍手するポールが愛くるしかった。

・新入りの死刑囚ウォートン
ウォートンが看守と一緒に大人しく入ってくるが、隙を突かれて暴れ出す。咄嗟に銃を構えるポール。右で銃を構えててちょっとぎこちなかった。青山くんは左で銃を構えてたのにね。( 左利き全力で推せるわ )

・ポールの水道管問題解決
ウォートンが暴れたときに、水道管を蹴られて症状悪化。他の看守たちがEブロックを離れてから、一人床に倒れ落ちるポール。それを見たコーフィが「ボス、こっちに来てください」と言って、ポールをコーフィの牢屋の前まで来させると、いきなりぎゅっと抱き寄せてポールの水道管を握る。この時のポールの顔ね。それからコーフィの口から大量の羽虫が飛び散り、ポールの水道管問題は完治する。

・Mr.ジングルスを助ける
Mr.ジングルスのことを鬱陶しく思っていたパーシーが、ある日 踏み潰してしまう。それを見たコーフィが牢屋の中から「早く!こっちに!間に合う内に....」と言うと、理解したポールがコーフィのもとへMr.ジングルスを渡しにいく。Mr.ジングルスを両手で優しく包んでコーフィに渡していて、にんまりしてしまった。

・ブルータスによるマウスビルのアドリブ
デラクロアの死刑執行が決まり、Mr.ジングルスをどうしようという話になり、ブルータスがマウスビルはどうだ!と提案。( マウスビルなんて存在しない )
ブルータス「入場料もあるよ。…確か、子供2セント大人10セント。年間パスもあるぞ。年間パスは…10セントだ! そりゃあみんな年間パス買っちゃうよな。マウスビルの中に入るとでっかいテントがあってその中にはトイレットペーパーの芯や箱で出来た町があるんだ。…ショボいな。 窓は水晶で出来ていて外からネズミたちの様子を覗くことが出来る」日によってここの台詞が変わったりしてた。舞台のアドリブっておもしろい。

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・第一幕と第二幕とで、看守たちの死刑に対する意識が変わり始める
デラクロアの死刑執行で、パーシーがわざとスポンジを濡らしてなかったせいで、デラクロアは苦しんで死んだ。というところで第一幕が終わった。
ポールたちは何も出来ず、ただデラクロアがもがいて、苦しんで、焼かれているのを見ていることしかできなかった。パーシーのことを少しでも信頼していたせいか、デラクロアを守りきれなかった。その気持ちが強く、第二幕では看守たちの感情の変化がはっきりと伝わった。

・コーフィを脱獄させて一緒に所長の奥さんのところへ
コーフィの死刑執行が決まり、執行される前に、コーフィの不思議な力で所長の奥さんの病気を直そうと、辞めさせられてもいい覚悟でポールが計画を立てる。

・トラックの荷台でポールとコーフィが会話するシーン
所長の奥さんのところへ向かうとき、トラックの荷台にポールとコーフィが乗って話す。「お前は何もやってないんだろ?!」と強くポールが聞くが、「わからない」しか言わないコーフィ。

・パーシーがウォートンを射殺
所長の奥さんの病気を吸い込み、吐き出さずに飲み込んでしまう。体調が悪いままEブロックに戻り、パーシーをつかみ、飲み込んでいたものをパーシーに向かって吐き出した。すると、パーシーの様子がおかしくなり、ウォートンを射殺する。

・双子の姉妹を殺したのはウォートンだった
ウォートンが姉妹を殺して、その姉妹をコーフィが見つけた。元に戻そうとしたが間に合わなかった。冒頭のシーンと繋がる。

・コーフィの処刑
何も罪を犯していないのに処刑されるのが納得のいかないポール。そうだよね、コーフィ悪くないもんね。でもパーシーを使ってウォートンを射殺させたって考えると、コーフィにも罪はあるよね。そのあたり、難しくてどう捉えればいいかわからん。
コーフィーの表情を見て泣いてしまうポールを観たとき、胸が痛くなってぐわっと伝わってきた。

 

・預かっていたこのメダル、早く返したいよ....
・このグリーンマイルは長すぎる・・・
ポールの独白から幕を開け、ポールの独白で幕を閉じた。あまりにも孤独で美しい、そして切ない。

「このグリーンマイルは長すぎる・・・」ポールの最後のセリフ。コーフィが処刑される前に自分の残りの命をポールに吹き込んだせいで、100歳以上まで生きた。生きなければならない。この長い年月の中、彼は色んな人の死を見届けてきた。仲間の死、そして愛する妻の死。これはコーフィからポールへの罰なのか、それとも好きな人に長く生きてて欲しいというコーフィの純粋すぎる優しさなのか。

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ずっと出ずっぱりで、あの量の台詞を覚えるって、ほんとにすっばらしい。
こんなすごい俳優しかいない場に加藤シゲアキが俳優としていたのは嬉しかった。久々に生で「お芝居」というものを見て、やっぱり俳優さんってすごいなぁって感じた。観劇したあとしばらく何も考えられなくて言葉が出てこなかった。舞台は一人で行くのが良いね。

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パンフレットを読んでいても、しげの内面が変化してるのがわかるし、線も太くなっててかっこいい。前回の舞台は、周りの役者さんに少し引っ張ってもらってる部分があったけど、今回は座長としての貫禄を感じたし、自信に満ち溢れてた。めちゃくちゃ立派になったな〜〜30歳になったしげにぴったりだったね。

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